訪問看護師さんの
こころとからだの支援・相談
Case

相談事例のご紹介

    相談内容

    精神障害者の訪問看護の評価

    訪問看護を1年続けていても利用者に大きな変化がありません。何を評価の視点/指標にしていいのか戸惑います。

    例えば、統合失調症の患者さんで、大きな問題行動等もなく、服薬もしています。行動の拡大や就労などのステップアップもなく、すすめても本人が必要ないといい、頑なです。
    週に1回30分の訪問で服薬管理確認、バイタルサインの確認、本人の身体や生活の困りごとの確認をしていますが、特に問題なく経過しています。

    主治医や利用者も訪問の継続については、異議がありません。このまま漫然と訪問看護を続けてもいいのかと思ってしまいます。
    50代 女性
    回答
    週に1回30分の訪問看護で、現状を維持していることが、精神障害を持つ利用者さんにとっては、十分意味があります。
    利用者さんの立場からだと、訪問看護に来られることで、家の中が乱雑だったり、薬の飲み忘れが時々あったとしても、「あさってくるから、あるいは、明日来るから、今日からは、ちゃんとしよう、悪いように言われないようにしよう」と思っています。

    あるいは「今週は順調にいい日々が過ごせたことを報告しよう」と思っている場合が多いです。多少の生活の乱れも、週に1回の訪問日までに調整しようとされる利用者さんが多いです。利用者さんなりに、自分の調整能力を、訪問に合わせて発揮できています。そのため、生活の乱れを防ぐ意味で、週1回の訪問でも大きな意味があります。

    現状生活が維持でき、訪問看護を拒否しない点で、関係性はある程度構築されているのですから、生活上の問題をタイミングよく相談できる関係性を保ち続けてください。
    生活の場の拡大や就労といったステップアップのタイミングを逃さず、移行の後押しができる可能性も含まれています。
    大学教員(精神看護専門看護師)

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