訪問看護師さんの
こころとからだの支援・相談
Case

相談事例のご紹介

    相談内容

    介護保険の訪問看護先にひきこもりの中年の息子さんがいる

    70代の男性の糖尿病の服薬管理目的で訪問看護を行っています。
    妻は10年前に他界。訪問看護は1年続けてきましたが、転倒して大腿骨を骨折したことから入院しました。自力歩行が困難になりそうで、日常生活の援助がかなり必要となりそうですが、頑なに自宅退院を望んでいます。

    その理由に、家にはひきこもっている40代の一人息子がおり、その息子が心配であるとのことです。息子さんは無職らしく、父の年金で生活しているようです。
    お父さんとしては、本心は生活がしづらくなるので、どこかの施設に入りたい気持ちもあるけれどお金もかかるし、息子さんが使えるお金が無くなる、家に帰るしかないとのことでした。

    訪問看護師は、息子さんには、週1回の訪問看護中も自宅にいるものの姿を見たことはありません。ケアマネージャーが、お父さんの入院をきっかけに、お父さんの今後のことを話そうとしましたが、「家族のことなのでほっといてほしい」といったとのことです。デイサービスやヘルパーの導入をしていくことになりそうです。

    息子さんにも利用者であるお父さんの日常生活の支援や今後について、関わっていく必要があると思いますが、どのように対応したらいいでしょうか。
    30代 女性
    回答
    ケアマネージャーが、お父さんの日常生活の援助を中心にデイサービスやヘルパー導入などのケアプランを中心に考え、息子さんへの説明もされると思います。
    今後のお父さんのケアへの息子さんの参加(自宅での生活の援助)についての意思やできることの確認をしつつ、息子さん本人への支援についても、息子さんと話し合う機会を持っていくことが大切です。今後息子さんの生活が立ち行かなくなることは想像に難くありません。

    ひきこもっていることへの息子さんの思いや先への考えを確認し、本人の了解もとりながら、保健所の精神保健相談の精神保健福祉士や保健師と情報を共有しながら、息子さん本人が利用できるサービスを紹介していくことは可能でしょう。

    息子さん本人の意向によりますが、障害者総合支援法における地域生活支援センター、就労移行支援などのサービスの利用も可能かと思います。その際は、地域の専門支援相談員の紹介等も行えるでしょう。ただし、どういう場への紹介がいいのかは、ケアマネージャーや訪問看護師等が、アセスメントすることが必要です。
    大学教員(精神看護専門看護師)

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